生を受けて数十年。
紙くずの中へ無残にも散って行った同胞たちの数は、
数万、いや数億にも及ぶのではないだろうか。
この右手は同胞を葬り去るための右手なのか？
否！
この右手は女性を抱き寄せるための右手だ。
ここはとあるアストルティアでも有名な宿場町。
私は決死の思いでここに立っていた。
日々の討伐依頼で稼いだお金を少しずつ貯めた数万ゴールド。
この数万ゴールドは私を大人にするための大事なアイテム。
私はこのアイテムを使って大人になる計画をたてていた。
四捨五入したら３０歳。
世間から見ればいい大人だが、
私の下半身はまだ蜜の味を知らない新品なのである。
初めては大事な人と・・・というプライドを捨て、
魂を悪魔に売り払った私は思いつくと同時に
インターネットを駆使し調査を開始した。
するとある一人の女性の名前が、頻繁にヒットすることがわかった。
名はケイコ。
妖艶な顔立ち。透き通った肌。
彼女のテクニックを一度でも経験すれば、
抜け出すことは不可能。
まさに麻薬。
そう書いてあった。
私はすぐにお店へ予約の電話をすることにした。
すると今日なら空いているという返事を頂け、すぐに予約。
急いで現場にむかった。
目的の場所は路地裏にあり、
見た目は普通の民家となんら変わりはなかった。
お店の入り口と思われる門をゆっくりとあけると、
そこには質素なカウンターに髭面のおじさんが座っていた。
『いらっしゃい』
『予約していたうめーなです』
『ケイコちゃん予約のうめーなさんね。
あなたは運がいい。
いつもは固定客の予約でいっぱいなんだが、
たまたま今日キャンセルでねえ。
あんた病みつきになるよ・・・ﾋｯﾋｯﾋ』
不適に笑ったかと思うと慣れた手つきで服を渡してきた。
『これに着替えて２階にあがっておくれ。
時間は２時間ね。
では、お楽しみを・・・ﾋｯﾋｯﾋ』
おじさんの言う通り着替えた私は、
ゆっくりと２階へ続く階段を上る。
この階段は大人の階段なのだ。
そう、今日私は大人になるのだから。
２階につくと大きな襖が。
この奥にケイコちゃんがいる。
今日、僕はケイコちゃんを右手に抱き寄せ大人になるんだ。
期待とあそこが膨らむ。
私は襖をゆっくりと開けた。
『どうもケイコどす』
待て待て。
どう見ても熊しかいなかった。
どういうことだ。
最近こういうの流行ってるの？
獣で遊んじゃう系なの？
１００歩譲ってボストロールみたいなのきても許容できると思っていた。
けど、熊そのものがくるってのは聞いてない。
そうだ。もしかしたら見間違いかもしれない。
最近疲れてるから何か錯覚でも見えたに違いない。
もう一度だけ見てみよう。
『どうもケイコどす』
よし、チェンジだ。
『あのー・・・すいませんチェンジってできますか？』
『ごめーん、うちそういうのやってないんだー』
『っていうか熊ですよね？』
『え？ｗｗｗなにいっちゃってるの？ｗｗどこに熊？ｗｗ』
『いや、僕の目の前に・・・』
『ちょっとひどくない？ｗ少し太ってるからってそれひどくない？ｗ』
どうやらこの熊は自分を熊と認識していないらしい。
『せっかくお金払ってるんだからもう始めよ？
時間もったいないよ？
ほらそこの布団で四つん這いになって』
いや、さすがに初めてが熊だと一生の恥。
私は帰ることを決意しました。
またお金はまた貯めたらいい。
けど思い出はお金で買えないんだ。
今日はもう帰ろう・・・。
いい勉強代になった。
どうやら、うめーなが大人になるのはまだ先のようです。
我慢できませんでした。
『また来てくれるよね・・・？』
『もちろん』
～ＦＩＮ～
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コメント
コメント一覧 (6)
毛玉好きだもんね…
オーガを活かしてオガ男だらけのウホ浴場編も期待してます
グランゼドーラの劇場に立つのは、グレンのあの娘よりも…うめーなさんかも！？
あ…18禁やからアカンか…( ￣▽￣)
俺は初当たり イヒ
それいいな！
ウホウホ温泉
くり＞
２１禁です
おぎやかさん＞
ﾋｯﾋｯﾋｯﾋ・・・
スラチャが謎やったぞｗ
バリアンさん＞
究極フルコースだと一晩で２００マンは使いますよ
包帯頂きましたw